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PROJECTS

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1. 99Mo(核医学診断用放射線医薬品99mTcの原料)国産化

放射線医薬品の中でも99mTcは、化合物を変えることによって脳、甲状腺、骨、心臓、肝臓、腎臓、膵臓など多くの臓器の画像診断に用いられ、最も多く利用されます。しかし、日本は、その原料となる     Moを専用の原子炉で製造された輸入品に依存しています。また、原子炉の故障や長期にわたる点検、更に将来的な継続稼働の見通しが立っていない状況にあり、安定供給について対策を講じる必要があります。国内において原子炉の稼働が難しく、また、高濃縮ウランなどを原料とすることから安全保障の課題もあります。

私たちは、国内研究機関と協力して、原子炉を用いずに99mTcの原料となる  99Moを国内製造することに致しました。安定供給により医療現場の不安を払拭することができると共に、海外における安定供給へも貢献したいと考えています。

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2.非破壊検査装置

日本には約70万の橋梁、約1万の道路トンネルがあり、10年後にはその約40%以上が建設後50年をこえるとされています(国土交通省資料による)。これら社会インフラは日々の生産活動や生活に密着しているため、点検や補修が欠かせません。しかしその財源の確保も難しく、構造物内部を点検する技術や点検に多くの技術者も要することなど多くの課題を抱えています。

私たちは、国内研究機関が開発した技術を早く社会実装することで、これらの課題解決に取り組み社会インフラの維持管理や補修のコストを低減し且つ事故を未然に防ぐことによる国土の強靭化に貢献したいと考えています。

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3.アスファルト舗装の改質

日々の生産活動や生活を支える道路の約90%がアスファルト舗装されています。その殆どが設計寿命10年で建設され、建設時期が異なるため定期点検が5年であっても、毎年、点検・補修費用が発生します。

アスファルトの寿命を1年延ばすことができるだけでも点検・補修費を大きく削減できると考えられます。

私たちは、国内研究機関と協力して、アスファルト舗装の寿命を延ばすための技術を開発したいと考えています。

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4.高品質半導体材料

半導体材料の中でもシリコンは90%以上を占める需要の高い材料で、その多くのシェアを日本の企業が占める国際競争力のある産業分野でもあります。

シリコン材料は、情報通信向け用途に多く使用されますが、近年、電源用途などパワー半導体向け需要が増えつつあります。情報通信向け用途と異なる点は、使用する電圧が高く、流れる電流が大きいことです。この技術的要求に応えるためには、シリコンを半導体として使用するためのドーピングと呼ばれる不純物の注入をより一層均一に行う必要があります。現在、この処理は海外の研究用原子炉の中性子を用いて行われおり、日本の企業も大きく依存しています。

私たちは、国内研究機関と協力して、半導体材料産業の国際競争力維持・強化を目指して、原子炉を使わずに高品質半導体材料を国内で製造できるように貢献したいと考えています。

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5.高レベル放射性廃棄物処理技術

原子力発電は、1970年代からこれまで日本の経済成長を支えてきました。その発電量に占める割合は約30%に達していました。しかし2011年の東日本大震災以降、その安全性の観点から多くが停止しており、現在では1%程度の稼働率となっています(経済産業省資源エネルギー庁による)。一方で、日本には原子力発電から既に排出された約17,000トン(JAEAによる)の使用済核燃料が保管されています。これは、原子力発電所が稼働しなくても処分しなくてはならないものです。

これらを従来の処分方法によると高レベル放射性廃棄物ガラス固化体換算で約1.8㎢の面積が必要(JAEAによる)とされており施設立地地域の大きな負担が考えられます。これに対応するため、使用済核燃料を分別し、長寿命の放射性物質を短寿命化する技術の研究開発が国内外で進められています。

私たちは、国内研究機関や大学と協力して、この社会課題解決に取り組みたいと考えています。

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